<SUPER AGURI FERNANDEZ RACING>
2005 IRLインディカー・シリーズ第8戦 「アージェント・モーゲイジ・インディ300」
■■■イベントデータ■■■
【日程】7月2〜3日
【開催地】カンザス州カンザスシティ
【コース】カンザス・スピードウェイ
【距離】1.5マイル(2.414km)×200周
■■■コース概要■■■
<カンザス・スピードウェイ>
酷暑の中の接近戦がウリの1.5マイル高速オーバル
<メモリアルデイ・ウィークエンドの戦いは高速コース>——————
カンザスシティは、カンザス州とミズーリ州、ふたつの州にまたがる大都市だ。急成長を遂げているこの地に本格的スピードウェイが完成したのは2001年のこと。メジャーレースの開催地に相応しい規模と施設を誇るサーキットは、すぐさまアメリカ中央部におけるレースのメッカとなった。インディ500が行われる戦没者記念日の週末は夏の到来を告げるものなら、7月4日の独立記念日は夏を謳歌する祝日。全米各地で今週末は数多くのイベントやお祭りや花火大会が開かれる。そしてカンザスではインディカー・レースの開催が恒例となっている。地平線が360度に広がる広大な州で、アメリカならでは、そしてインディカーならではのエキサイティングな高速バトルが繰り広げられるのだ。
<トラフィックでのマシンセッティングがカギ>————————–
カンザス・スピードウェイは全長0.75マイルのリッチモンドから一転、全長1.5マイルの高速オーバルである。また、傾斜角15度のバンクを持ち、スタートからゴールまで高速でのサイドバイサイドのバトルが展開される。高速タイプのコースだが、テキサスとはバトルの種類が異なる。サイドバイサイドでの戦いを行えるのは2台までで、3台が並んだまま走り続けることは困難を極める。このような理由から予選順位はテキサスよりも重要となる。その一方、レースは300マイルの長距離で争われることから、後方グリッドから上位フィニッシュを果たすことも充分に可能なのだ。カンザスで好成績を残すには、テキサスなど他の1.5マイルオーバルと同様、トラフィック内でのハンドリングが何よりも重要になる。もちろんドライバー個人の接近戦におけるスキル、駆け引きも重要なファクターだ。また、カンザスでのレースは毎年酷暑の中で戦われる。ドライバー、クルー、どちらにとっても厳しく、長い戦いとなるはずだ。
[2004年カンザス成績(松浦孝亮) スタート順位:8位 決勝順位:18位]
■■■レースプレビュー■■■
<松浦の最も好きなコース>——————————————–
夏を迎えたアメリカ大陸はレースシーズン真っ盛り。東海岸で第7戦を開催したばかりのIRLインディカー・シリーズだが、今週末にはアメリカ大陸のど真ん中に位置するカンザス州で第8戦を行う。パナソニックARTA/パノス・Hondaを駆る松浦孝亮、そしてスーパーアグリ・フェルナンデス・レーシングは、このような高速コースにおけるパノスシャシーのパフォーマンスを高いレベルに仕上げることができており、Hondaエンジンのパワフルさもカンザスのような高速コースでは高い戦闘力を発揮する。昨年のこのレースで、松浦はルーキーシーズンながら上位争いに加わっていった。今年も同じ1.5マイルオーバルの第6戦テキサスで好パフォーマンスを発揮したばかり。松浦もチームも今回のレースには確かな自信と大きな期待を持って臨む。
■■■コメント■■■
<松浦孝亮>
「一番大好きなこのコースで、トップ5でのフィニッシュを実現したい」
「昨年のカンザスではとても楽しいバトルを戦うことができました。実は今シーズン、開幕した時からカンザスでのレースを楽しみにしていました。自分が一番好きなコースですからね。昨年のレースは他の2台がアクシデントを起こしたのに巻き込まれ、完走することができませんでした。しかし、予選は8位と決して悪くはありませんでしたし、レースでは6位までポジションを上げて戦うことができていました。ここ2レースで自分たちは続けてトップ10フィニッシュができています。この流れを保って、今週はぜひともトップ5でのフィニッシュを実現したいと思います。必ずや力強い戦いをお見せできることを確信しています」