<SUPER AGURI FERNANDEZ RACING>
2005 IRLインディカー・シリーズ第4戦「ブリヂストン・インディジャパン300マイル」
■■■イベントデータ■■■
【開催地】栃木県茂木町
【サーキット】ツインリンクもてぎスーパースピードウェイ
【距離】1.5マイル(2.414km)
【天候】快晴
【気温】25℃
■■■4月28日プラクティス初日■■■
<日本のファンとパドックで交流を楽しむドライバーたち>—————-
IRLインディカー・シリーズ唯一の海外開催イベントであるブリヂストン・インディジャパン300マイルがいよいよ走行開始。この木曜日はプラクティス(練習走行)が午前と午後の2回行われ、それぞれ45分間のセッションを出走全車が2つのグループに分かれて走行した。
翌日からゴールデンウィーク入りする日本列島はほぼ全域にわたって大型の高気圧に覆われ、栃木県のツインリンクもてぎ上空も朝から初夏のような青空。日差しは強く、半袖でも汗ばむほどの1日となった。そしてサーキットにはまだ平日ながらも多くの熱心なファンが来場。彼らが熱い視線を送る中、23台のインディカーは全長1.5マイル(2.414km)のツインリンクもてぎのスーパースピードウェイを走り回り、金曜日の予選、そして土曜日の決勝レースに向けての様々なマシンセッティングを行い、走行の合間にはアメリカからやってきたIRLインディカー・シリーズのレギュラーメンバーたちが日本のファンとパドックで交流を楽しむ光景も見受けられた。
<松浦孝亮、一番乗りでコースイン>————————————
パナソニックARTA/パノス・Hondaを駆る松浦孝亮、そしてスーパーアグリ・フェルナンデス・レーシングは、日本開催のブリヂストン・インディジャパン300マイルに並々ならぬ意気込みを持って臨んでいる。午前中のプラクティスのスタートを告げるグリーンフラッグが振り下ろされるや否や、松浦はHondaエンジンのV8サウンドを轟かせ、真っ先にコースへと飛び出していった。松浦はマシンのセッティング調整を行いながら、この45分間のプラクティスで34周を走行。全般的にハンドリングはアンダーステア気味で、立ち上がり速度の重要なターン4(Autobacsターン)でラインがアウトに膨らみがちになっていた。そこでスーパーアグリ・フェルナンデス・レーシングは、午前と午後のセッションの間にマシンセッティングをさらに変更。午後のプラクティスでの松浦の走りは、午前に比べて格段に安定したものとなっていた。タイムも午後の走り始めから着実に向上。松浦は1グループ目での走行であったが、より路面コンディションが良好な2グループ目を交えたこの日の総合順位でも9番手のタイムをマークしてみせた。午後に松浦がこなした周回数は50周で、決勝を見据えた連続周回の走行もここで行っている。
なお、この2回の走行の終了後、チームはただちにエンジンの交換作業を開始。IRLインディカー・シリーズのルールでは、インディジャパンのようなレース距離が300マイルのレースでは予選と決勝を同じエンジンで走らなければならないことになっている。一方、金曜日は午前中のプラクティスと午後の予選の間にあるインターバルが短いため、この木曜日のうちにフレッシュ・エンジンへと積み換えておくのである。このツインリンクもてぎはHondaにとってもまさにお膝元。Honda INDY V8が圧倒的なパワーを見せつけた昨年のインディジャパンの再現、その期待が今度は松浦に集まる。
■■■コメント■■■
<松浦孝亮>
「今日は収穫が多かった。明日はできるだけ上位に食い込んでいきたい」
「ツインリンクもてぎは1年に一度しかインディカーが走らないためか、午前中のセッションでの路面は思っていたよりも滑りやすいコンディションで、マシンのハンドリングはターン4で結構アンダーステアになっていました。午後のセッションでは、午前中の走行データをもとにマシンのセッティングを変更した結果、ハンドリングがかなりよくなり、ターン3、ターン4ともにアクセルを踏んでいけるようになりました。最終的には総合で9番手のタイムを出せましたし、今日の走行は収穫の多いものになりました。コーナリングスピードは、3.5リッターエンジンで走った去年のインディジャパンよりも3リッターの今年の方が速くなっています。ツインリンクもてぎではターン3〜4が特に重要で、ターン3の入口での乗り方が変わってきていますが、その難しさは変わりません。明日の予選ではできるだけ上位に食い込んでいきたいですね。アンドレッティ・グリーン・レーシングやチーム・ペンスキーが速いですが、今日走って得たデータからマシンをもっと良くしていって、いかに彼らと戦っていくかを考えたいと思います」