<SHIGEAKI HATTORI>
■2005年 2月17日 Daytona,Florida
デイトナ インターナショナル スピードウェイ(フロリダ州)で開催されている『NASCARクラフトマン・トラックシリーズ(Craftsman Truck series)』開幕戦の予選において、GERMAIN/ARNOLD RACING(ジャメイン/アーノルド レーシング)から、トヨタ・タンドラで日本人として初めてNASCARシリーズにフル参戦を開始した服部 茂章(CarNo.9)が、予選7番手という好ポジションを獲得した。開幕戦のデイトナはNASCARシリーズにおいて最大のイベントであり、フロリダ州デイトナビーチにある1周3.2kmのデイトナインターナショナルスピードウエイはNASCARの聖地と呼ばれている。練習走行で服部は、順位を気にせず決勝レースに向けた調整に徹する。現地時間18:30。42台が出場して、いよいよ予選が始まる。NASCARシリーズの予選は、1台づつ順番に2周を走り、そのタイムで決勝レースのスタートポジションが決められる。
24番目。服部のタイムアタックだ。 順調にスピードアツプしたCarNo.9 AISIN/AISIN AWタンドラは、49.650秒(181.269マイル)を記録し、その時点での4番手に飛び込む。NASCARナスカーシリーズに移ってきたルーキードライバーのタイムに、場内からどよめきが起こる。予選を生中継している現地のテレビコメンテーターも驚きを隠せないようだ。
最終的に全車予選が終了した時点で服部が予選7番手、チームメイトのチャッドが予選9番手とGERMAIN/ARNOLD RACINGはチームとしても素晴らしいポジションを得た。
服部は明日、新しいチャレンジに向けて、初めてのNASCARレースを4列目イン側からスタートする事になった。
■チームオーナー(Bob Germain)のコメント■
ファンタスティック一言だ。テストの内容からある程度のタイムは予想していたが、シゲアキは我々が思った以上の素晴らしい仕事をしてくれた。明日は必ず良い成績を残してくれるだろう。
■チーフエンジニア(Mike Hillman)のコメント■
素晴らしい。エキサイティングだ。決勝に向けた準備は整っているから、きっとシゲアキは良い結果を残してくれるだろう。
■服部茂章のコメント■
とてもうれしいです。そしてチームとTRDに感謝したいです。ここ数週間にわたり、朝から夜中までチームクルー達は準備のためにハードワークをこなしてくれていたので、彼らの為にも少しでもいいポジションを得たかったのでとてもうれしいです。予選中タンドラのハンドリングは素晴らしく、TRDがデイトナ用に用意してくれたエンジンはとてもパワフルで、すべてのトヨタチームがいい予選結果を得られました。明日のレースは、まず最後まで走ってNASCARレースの戦い方の経験を得ることが大切なことだと思っていますが、車もエンジンも最高の物が揃っていますので、最後まで走れば必ず結果はついて来ると思います。