<US-RACING>
Photo & Report by Hiroyuki Saito
アメリカ国外の開催になると、日本のレース並みにキャンペーン・ガールが多くなる。メキシコも例に漏れず、グランプリ・スポンサーのテカテ・ガールを始め、メキシカン・ドライバーをスポンサードしている企業のキャンペーン・ガールがいたるところにいた。特にドライバーのテレビ・インタビューの時は重要らしく、必ずドライバーの後ろに付き、テレビに映るようにしていた。
初日の予選でトップとなったボウデイは、午前のプラクティスでもトップに。
予選前の練習走行は、タイヤをセーブするためにあえて走らず、予選のために温存する作戦を取った。そのかいあってか、ボウデイはコース・レコードを更新するタイムを記録し、このモンテレイで2年連続ポール・ポジションを獲得することになった。
昨年のレースはリタイアに終わったが、今年こそはポール・トゥ・ウインを飾りたいボウデイ。明日のレースは、トラブルさえ無ければ優勝する可能性が一番高いドライバーだ。
午前の練習走行で4番手のタイムを記録したドミンゲスは、最終予選前の15分間の練習走行でトップに躍り出た。地元ファンの期待が高まった午後のタイムアタックでは、2番手までポジションアップするも、結局あと一歩トップタイムに届かず2番手となった。ポール・ポジションこそ獲得できなかったが、フロント・ローからのスタートを母国で飾ることになった。これまでのメキシコ開催では表彰台に乗ることはあっても、いまだメキシカン・ドライバーが母国のレースで優勝したことが無い。ドミンゲスが凱旋レースで初のウイナーとなることができるだろうか?
2日目も曇り空となったモンテレイ。昨日と似たような天候となり蒸し暑い一日となった。午後の最終予選が始まる40分ほど前に、急遽、予選形式が変更するというリリースが渡された。15分間の練習走行後、10分間のインターバルを置いて35分のタイムアタックを行うことになった。開幕戦とほぼ同様の形式に戻ったが、練習走行の時間が5分延びて、予選の時間が5分短縮された。また、タイムアタックの週回数は最高15周までと、これまでと同様の周回数となった。午前の練習走行で3番手となったウィルソンは、午後の予選でも3番手のタイムを記録。二日間を通して3番手とあと一歩上にいけない状況が続いたが、2戦目にしてセカンドローからのスタートを獲得した。
初日はグランドスタンドにまばらに観客が居るような感じで、2年前と比べると観客数が減っているような感じがした。しかし、夕方に行われたサイン会には、どこから現れたかと思うくらいのファンが集まり、長蛇の列がこの会場の外まで続いていた。
2番手にはチームメイトのジュンケイラがはいる。この二人のコンビは常にトップ集団に属しているが、ボウデイは今回2番手のジュンケイラに約0.9秒もの差をつけた。3番手には元F1ドライバーのウィルソンが入った。ウィルソンは午前のプラクティスでも3番手を記録しており、その速さはこのコースで安定していることを予選で証明した。ウィルソンの身長が高いのは知っていたが、ボウデイ、ジュンケイラと並んでいると、改めてその背が高いことを実感した。