<US-RACING>
Photo&Report by Hiroyuki Saito
ルーキーながらすでに2勝を上げたフランス出身のボウデイは、ドイツの名門シューズ・ブランド、プーマを使用している。そのプーマが優勝の記念に特製ゴールデン・レーシング・シューズをプレゼントした。“PUMA Race Cat Mid”と呼ばれるこのシューズのカカトには優勝したコースの絵が入り、足首を固定するマジックテープ部分にはそのコース名が刺繍されていた。イギリス、ドイツとヨーロッパラウンドで2連勝したボウデイは2足もプレゼントされたが、今後も優勝するたびに贈呈
朝のプラクティスが終わってから大雨となったが、すぐにやんで予選までには路面もほとんど乾いた。そのため、いったん路面についたラバーも洗い流されてしまうなど、なかなかコースの状況を把握するのが難しい。フェルナンデスは何度もスタッフとミーティングを行い、カーパンティエは乗り込む前に濡れたシューズのうらをしっかりと拭くなど、いつもとは違うシーンが見られた。
ベテランの3人が予選のトップ3に輝き、ジョーク交じりのなごやかな記者会見となった。自分のチームを作って以来なかなか勝てないでいるフェルナンデスも、やっと本来の調子を取り戻しつつあるこの週末。明日の決勝ではぜひとも頂点に立って欲しいものだが、絶好調のトレイシーやジョルダインはかなり手強い相手だ。昨年はダ・マッタとブラックだけだったが、今回はこの3人を含む4台が58秒台に入った。
イギリスのロードコース、ブランズ・ハッチ以来今季2度目のポールポジションを獲得したトレイシー。今年からプレイヤーズ入りしたトレイシーだが、こう活躍が続くとだいぶ見慣れてくるだけに、もう何年も前からプレイヤーズで走っているような錯覚すら覚える。接触が多く非難されることも多いトレイシーだが、常に前へ前へ行こうとするその走りは、いつ見てもドキドキ、ハラハラさせてくれる。