<US-RACING>
Photo&Report by Hiroyuki Saito
右端はご存知CEOのクリス・プークで、CART建て直しに邁進中。前戦のラグナ・セカの初日にいないと思ったら、F1が行われているカナダのモントリオールにいて、バーニー・エクレストンと会見していたという。左端は今年からCARTのチームオーナーとなったクレイグ・ポロックで、エクレストンの話が無くなった場合、ポロックが代わりにCARTを買収するという話もある。CARTの将来を占う上で、キーとなるこの二人はいったいどんな話をしていたのだろう。
午後の予選ではルーキーのハンター‐レイが見事2番手のタイムを記録。3番手にはベテランのチームメイト、バッサーが入って今季より参戦を始めたアメリカン・スピリッツ・チーム・ヨハンソンがこのポートランドで好調な出だしを見せた。しかし喜びも束の間、予選後の車検でハンター‐レイのマシンに重量不足が発覚し、タイムを剥奪されてしまう。19番手に後退してしまったが、明日の最終予選で再度、上位に食い込むことを期待したい。
前戦のラグナ・セカの最終予選でトップタイムを記録するも、車検で規定の重量に満たないことが発覚し、ポールポジションを剥奪されたジョルダインJr.。不安定な天候となった午後の予選だったが、見事トップタイムを記録してフロントローを獲得した。終盤に赤旗となった今回、その前にタイムを出していたジョルダインは実力プラス運にも恵まれていた。
2001年ポートランドのウイナー、マックス・パピスがPKレーシングから参戦。昨年のポートランドからレギュラーシートを失っていたパピスは、代役としてその後何度かスポット参戦を果たしたものの、今年は開幕戦からレギュラーシートを得ることができなかった。念願のシートを得てカムバックしたパピスは、ポール・トゥ・ウインした2001年の時と同じように雨のセッションで好走し、初日の予選で10番手を得ている。明日はどこまで順位を上げるだろうか楽しみだ。
久しぶりの雨での走行となり、コースアウトするドライバーが続出。予選前のプラクティスでコースアウトしていたハバーフェルドが、予選開始後9分に今度はラグナ・セカのウイナーであるカーパンティエとともに最終ターンで再びスピンを喫した。天候がセッションごとにころころ変わってしまうと、ドライバーも路面状況の変化になかなかついていけないようだ。
前戦のラグナ・セカに続き、ロードコースでのレースとなるポートランド。3日間快晴だったラグナ・セカとは打って変わり、ポートランドは初日から雨となった。第2プラクティスの途中に降り出した雨は特に強く、走行が中止になるのではないかと心配するほどだったが、セッションが終わると雨はぱたっと止んだ。いかに雨がすごかったのか、写真の雨粒の大きさに注目して欲しい。初日はこのような不安定な天候が終日続き、見るほうも大変だが、写真を撮るのも一苦労だった。