CHAMP CAR

チャンプ・カー・ワールド・シリーズ 第1戦 セント・ピーターズバーグ【二日目】フォト&レポート

<US-RACING>
Photo&Report by Hiroyuki Saito

 2位にトレイシー、3位にはフェルナンデスという超ベテランの二人がボウデイの背後につける。トレイシーに0.5秒以上の差をつけてダントツのトップだったが、明日は慣れないピットストップと、オープンホイールで2時間にも及ぶレースが待っている。ちょっとした隙に、後ろのベテラン勢は容赦なく襲い掛かるだろう。

 昨日に引き続き、見事ポールポジションを獲得したボウデイ。若干23歳だが、その実力は計り知れないものがある。ルーキーが開幕戦で優勝したのは、1993年のナイジェル・マンセル以来。見事2ポイントを獲得して、現時点でのポイントリーダーとなった! マンセル同様このままチャンピオンとなるか?

 午後1時45分から行われた最終予選は、計5回ものレッドフラッグが振られる荒れた展開となった。写真はセルビアが180度の最終コーナー出口付近(滑走路)でスピンしたところ。この最終コーナーの立ち上がりで、他のドライバーもスピンしていた。一般道のアスファルトと滑走路のコンクリートと路面が違うため、タイヤのグリップも変わることが影響しているようだ。

 初開催のセント・ピーターズバーグは空港の滑走路と一般道を使用したCARTならではのユニークな特設コース。クリーブランドと違って小規模な飛行場で、レースウィークエンドでも反対側の滑走路で飛行機の発着が行われていた。また、一般道を使用した部分は海沿いに面しており、ヨットハーバーもある。CARTシリーズの特設コースがすべて備わっているセント・ピーターズバーグは、まさに開幕戦に持って来いのコース。ドライバーにも大好評だった。

 9時40分、午前のプラクティス開始前に、今シーズン参戦するドライバーの合同フォトセッションがスタート&フィニッシュラインで行われた。ところが集まっていざ写真撮影となった時に、ジェット・ブロウワーを積んだセーフティ・トラックが砂埃を撒き散らしながらその脇を通過。その音のうるささにすべてのドライバーが耳をふさぎ、おまけに砂埃までかぶるはめに。