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チャンプ・カー・ワールド・シリーズ 第1戦 セント・ピーターズバーグ【二日目】レポート

<US-RACING>
●ボウデイが初レースで初ポールポジションを獲得

注目の最終予選もルーキーのボウデイが初日のタイムを上回るスピードを披露。ルーキーとしては1993年のナイジェル・マンセル以来となる開幕戦での初ポール・ポジションを獲得した。ボウデイはこれで金曜日朝のプラクティス・セッションを除くすべてのセッションでトップ・タイムをマーク。その速さを存分に見せ付ける結果となった。2番手にはトレイシー、3番手はフェルナンデスとベテラン勢が入る。

●ついに唯一60秒台へと入れたボウデイ、プラクティスでも速さを見せる

快晴となったセント・ピーターズバーグの2日目。初日と違い、今日のプラクティスは10時から1時間15分のセッションが一度だけ行われる。朝のプラクティスが始まる10時頃には、すでに気温が23度を超えて湿度も上昇してきたが、風が強いために昨日ほどの湿度は感じない。

予定どおり10時にセッションが開始となり、10分を経過した時点でトップに立ったのは、またもやボウデイだった。好調なボウデイはその後もタイムを更新し、10時21分には61.469秒、15分後には61.209秒と前日を凌ぐタイムを連発。2番手のトレイシーに、約0.7秒もの差を付ける。

11時を回ったところで61.127秒までタイムを短縮したボウデイに対し、残り10分、タグリアーニも61秒台に入れる61.173秒で2番手に浮上。だが残り時間3分でボウデイは61秒を切る60.985秒を叩き出し、自らのトップタイムを更新した。その直後にラビンがターン4でマシンをウォールにヒットしてストール。CARTオフィシャルは赤旗とチェッカード・フラッグを同時に提示してセッションを終了とする。

●ルーキーのボウデイが2日目の予選も完全制覇、マンセル以来の快挙

風が強く、曇り空となった予選。26度へと気温が上昇した午後1時45分、まずは10分間のオープン・プラクティスからスタートした。この走行セッションではジュンケイラが62.879秒でトップだったが、果たして予選はどうか。規定の10分間の休憩を挟んで、2時5分に最終予選が開始となる。

最終予選開始1分後、セルビアがターン4で単独スピンし、コース上にストールしたため早くもレッド・フラッグで中断。通常ならば、赤旗中断の原因を作ったとされるドライバーは“8分間ペナルティ”を科せられるが、この場合はまだ計測周回に入っていなかったということで、ペナルティは無しとなった。

予選開始から23分が経過したところで、トレイシーが61.530秒をマークしてトップに躍進。だが直後にボウデイが自己ベストとなる60.928秒を記録してポール・ポジションを奪回する。この日も赤旗が相次ぎ、最終ターンで再びスピンしたセルビアは3位のベストタイムが抹消されて9位となり、不運にもエンジンストールしたジュンケイラは4位から7位、ターン9で接触してリアウイングを落としたタグリアーニは5位から13位へとダウンしている。

昨日同様レッドフラッグに阻まれて他のベテラン勢がポジションを上げられないまま、予選は予定どおりに終了。ボウデイは金曜日に続いて、この最終予選でもポール・ポジションに輝いた。チャンピオンシップ・ポイント2点を得て、堂々のポイントリーダーだ。

ボウデイの隣には、13年目のシーズンを迎えるトレイシー。終盤にかけてベテランの意地を見せたトレイシーだったが、約0.5秒以上の差を詰めることが出来ずに予選2番手グリッド確保に留まる。3番手はこちらもベテランのフェルナンデス。これに100分の1秒という僅差でつけたカーパンティエが4番手。そのうしろ、5番手にはジョルダインが入った。

いよいよ明日はファン待望の開幕戦決勝。ルーキーが初レースでポールポジションを獲得したのは1993年のナイジェル・マンセル以来だが、その時同様、ボウデイはレースも制することができるか。それともCARTのベテラン勢が底力を見せてボウデイの初優勝を阻止するのか。日曜日は午前9時から30分間のウォームアップ走行が行われ、午後1時に決勝レースがスタートする。