<US-RACING>
めまぐるしく変わるトップ、最後はディフェンディング・チャンプのド・フェランが決める
シーズンの開幕にふさわしい快晴となった初日、気温25度と半袖でも十分なほどの陽気となった。ぎりぎりまで工事に追われていたコースは、プラクティスがスタートする直前になってやっと完成し、予定どおり現地時間の9時30分に28台のチャンプカーが一斉にコースへ。
だがコースのいたるところに砂が浮いており、走れる状態ではないというドライバーの声が多く上がったため、10時7分にレッドフラッグでいったん中止。ジェット・ドライヤーなどを用い、オフィシャルによってコースの清掃が行われたが結局そのままセッションは中断となり、サポート・レースのプラクティスを先に行うことになった。
このため2回目のプラクティスは本来の開始時間である1時45分の1時間前、12時45分から開始され、3時15分までの2時間30分のセッションとなる。
フォード・マスタングのワンメイクレースとインディライツのプラクティスが終了し、12時45分、グリーンフラッグでチャンプカーの2度目のプラクティスがスタート。路面にタイヤのグリップが載ったということもあり、開始早々1回目のプラクティスよりも10秒以上も速いタイムが続出。
しかし開始から14分が経過した時点でトレイシーとカストロネベスがターン10で接触したためにレッドフラッグ。トレイシーはコースに戻ることができたものの、カストロネベスは走れなくなってしまい、オフィシャルによって牽引されることになった。
1時5分になってセッションが再開され、開始から20分が経過した時点でのトップは今年からホンダ・レイナードを駆るアンドレッティ(89.032秒)、カストロネベス(89.086秒)、モレノ(89.350秒)と続く。だがそのアンドレッティがターン11でスピンし、そこへルーキーのミナシアンが接触したために1時9分に赤旗中断となった。
グリーンフラッグが1時12分に振られ、30分が経過した時点でのトップは今年チャンプカーにカムバックしたハータで87.497秒。その10分後にはミナシアンが84.032秒までタイムを上げてトップに浮上し、さらに10分後は同じトヨタエンジンを使うグージェルミンが83.976秒を記録してトップに立った。
いったんコース清掃のために赤旗で中断された後、1時51分にグリーン。70分が経過してトップはカストロネベスの82.607秒だが、10分後はフランキッティの82.166秒と、トップがめまぐるしく変わる。相変わらず今年も混戦は必至、展開がまったく予想できない。開始から90分後、今度はダ・マッタ(80.591秒)がトップに躍進だ。
名門のニューマン/ハースに移籍し、今年からトヨタ・ローラを駆るダ・マッタが独自のセットアップを見つけたのか、その後もタイムを80.116秒まで上げて110分の時点までトップを維持。2位はチームメイトのフィッティパルディと続いている。今年のローラはロードコースも良さそうだ。
ところがその10分後、ちょうど2時間を終了したところで再びカストロネベスが79秒台に入れる79.902秒を記録したかと思えば、チームメイトでディフェンディング・チャンピオンのド・フェランも黙っておらず、78.581秒をマーク。昨年のロードコースで4戦中3勝したペンスキー、今年もロードコースではペンスキーの独壇場か?