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CARTチャンピオンシップ・シリーズ 第9戦 クリーブランド【予選初日】レポート

<US-RACING>
今回の予選は前回のポートランドでの予選結果をもとに2グループに分けられ、 まず下位グループのセッションが午後3時16分から始まった。気温は26度、 路面温度は49度というコンディション。例年の蒸し暑さは今日のところはあまり 感じられない。

セッション開始から10分経過、まずポール・トレイシーが58.820秒でトップに立つ。 2番手はブライアン・ハータ(58.876秒)、3番手マウリシオ・グージェルミン (58.884秒)と、早くも上位陣は58秒台をマーク。

セッション半ばの3時31分、ルイス・ガルシアJr.が最終コーナーでスピンしマシンが コース脇にストール。これでセッションは一時中断し、ガルシアJr.は8分間のペナル ティを受ける。4分後、グリーンフラッグで予選再開となり、セッションは後半へ突入。

3時40分、ここでハータが58.702秒のタイムで暫定トップとなり、1分後にすかさず ジミー・バッサーが58.603秒でトップを奪うと、その2分後にはまたハータが58.426秒 で挽回、シーソーバトルで予選は進む。

しかし最終的にこのセッションでトップを取ったのはトレイシーで、チェッカーが出さ れる1分前に58.260秒のタイムをマークし、グループ1で1位となった。

午後4時、続く第2グループの予選がスタート。セッション開始後4分を過ぎた時、ジル・ ド・フェランがターン9でコースアウト、サスペンションにダメージを受け、ピットイン。 チームは即座にTカーをスタンバイさせる。その直後に今度はファン・モントーヤが ターン6でコースアウトしたが、マシンにダメージは見られずそのまま予選を続行。

第2グループのセッション開始後10分経過時点でのトップは、58.251秒のタイムを マークしたクリスチアーノ・ダ・マッタ。2番手はケニー・ブレック(58.262秒)で、 3番手モントーヤ(58.382秒)と続く。

セッションも半ばを過ぎた4時16分、ダリオ・フランキッティがアタック10周目に 58.196秒のタイムを記録して暫定トップへと上がる。その9分後、アドリアン・ フェルナンデスが58.180秒と僅かにフランキッティのタイムを上回るが、その直後に 今度は午前中のプラクティスでトップタイムだったマイケル・アンドレッティが 初めて58秒を破る57.975秒を記録しトップとなる。

ところがセッション終了3分前、フランキッティが57.961秒のタイムを叩き出し再び トップへと浮上。結局このあとチェッカーまでフランキッティのタイムを破るものは 無く、4時30分に予選は終了。予選初日はフランキッティが制する結果となった。

結果をエンジンメーカー別に見ると、暫定トップがホンダで、2位フォード。トヨタは ダ・マッタの8位が最高で、メルセデスはマウリシオ・グージェルミンの11位がベスト。 日本人ドライバー二人の成績は、中野信治が59.822秒で21位、また黒澤琢弥は61.639秒 のタイムで24位という結果で予選初日を終了している。

明日土曜日は、午前10時から11時15分がプラクティスで、2グループに分けて行なわれる 最終予選は、第1グループが午後1時45分から、第2グループが午後2時半からスタートする。