<US-RACING>
うす曇だった空も昼過ぎには快晴となり、午後2時30分、気温26度、路面温度53度のコンディションで予選開始。前戦のデトロイトの予選順位をもとに下位グループから始まったセッションは、スタート後10分経過時点で、アドリアン・フェルナンデスが61.300秒で他をリード。それをポール・トレイシー(61.366秒)、中野信治(61.386秒)等が追う。
更に10分後、セッションも3分の2が経過すると、トップは61.151秒を出したジミー・バッサーへと入れ替わり、フェルナンデスは2番手に後退する。第1グループの予選も
残り時間5分を切り、タイムはさらに60秒台へと突入。この時点でミシェル・ジョルダインJRが60.767秒でトップに立ち、今度はジミー・バッサーが60.745秒で再びグループ1をリード。
そしてセッション終了1分前、フェルナンデスが60.636秒をマークし、トップに返り咲いて第1グループの予選が終了。オーダーはトップがフェルナンデス(60.343秒)、2番手バッサー(60.429秒)、3番手トレイシー(60.543秒)と続く。
続いて午後3時15分、気温27度、路面温度52度という第1グループのセッションスタート時とほぼ変わらないコンディションで第2グループの予選がスタートした。
セッションスタート後5分を経過した時点でのトップは、60秒を切るタイムをマークしたジル・ド・フェラン(59.648秒)。それをファン・モントーヤ(59.813秒)、エリオ・カストロネベス(59.920秒)等がやはり59秒台のタイムで追う。第2グループのドライバーはまだこの時点でアタックを開始してから3周をラップしたに過ぎない。
午後3時24分、ダリオ・フランキッティが59.599秒をマーク、一躍トップとなる。しかしその4分後、午前中のプラクティスでトップタイムだったカストロネベスが59.259秒で巻き返すといったように、目が離せないトップ争いが展開する。
アクシデントで中断されることもなく予選は進み、午後3時40分、クリスチャン・フィッティパルディ、パトリック・カーパンティエの二人が58秒台へ突入。続いてマイケル・アンドレッティが59.041秒を出して3番手。そして残り時間3分のところでジル・ド・フェランも59秒を切る58.586秒のベストラップをマーク。
昨年の覇者であるド・ファランがトップとなって午後3時45分に予選終了。暫定ポールポジションはド・フェランが獲得し、2番手はクリスチャン・フィッティパルディ(58.813秒)、そして3番手パトリック・カーパンティエ(58.993秒)で、トップ3が58秒台のタイムで予選初日を終了した。
以下上位8番手までがトップから1秒以内という結果。エンジンメーカー別に見ると、トップがホンダ、2番手フォードで、トヨタはモントーヤの7番手、メルセデスはマウリシオ・グージェルミンの16番手が最高位だった。また二人の日本人の成績は、中野信治が61.189秒で20番手。黒澤琢弥が62.380秒と不本意なタイムで25番手となった。
明日の土曜日は、午前10時から11時15分がプラクティスで、2グループに分けて行なわれる最終予選は、午後1時45分からスタートする。