<US-RACING>
カストロ−ネベス、モントーヤ、フェルナンデス、 各メーカーが揃って上位へ
4月7日金曜日、午前10時30分、CART FedExチャンピオンシップシリーズ第2戦の最初の公式プラクティスがはじまった。例年よりも早い開催となった今シーズン、気温がかなり低くなるだろうと予想されていたが、17度前後とまずますの気温となる。しかし、早朝広がっていた青空も、各マシンがコースインした頃には雲が空を覆い始め、時折晴れ間が差すといった具合。
天気予報では予選が行われる土曜日が雨となる可能性が高くなっており、そうなると決勝グリッドは金曜日のプラクティスタイムで決定されることになる。そういった意味でも、各チームは出来る限りこのプラクティスで好タイムを記録することが重要となるのはいうまでもない。
午前中のプラクティスは、前回のホームステッドでの予選タイムの速いグループと遅いグループに分けてスタート。最初に始まった遅い方のグループ1のプラクティスは、ポール・トレイシーが20秒191のタイムで他をリードしたが、30分を経過した時点で今度はマウリシオ・グージェルミンが19秒914のタイムでトップへ。その後プラクティスセッション終了間際にトニー・カナーンが19秒902のタイムでグループ1中、最速タイムをマークした。
続くグループ2のプラクティスは11時30分から開始。20分を経過した時点でパトリック・カーパンティエがグループ1のトップタイムを上回る19.858秒をマークし、総合でトップに立った。その10分後、今度はエリオ・カストロ・ネベスが19.675秒のタイムを叩き出し、結局このタイムがセッション中ベスト。2番手がトヨタエンジン搭載のファン・モントーヤ(19秒682)、3番手はフォードエンジン搭載のアドリアン・フェルナンデス(19秒769)と続いた。メルセデス勢の最高位は8位に入ったトニー・カナーンの19秒902である。
開幕戦で8位入賞と幸先の良いスタートを切った中野信治だが、3月31日にミルウォーキーで行われたテスト中のクラッシュによりこのナザレスから3戦不参加となる。そのため唯一の日本人ドライバーとなってしまった黒沢琢弥は、第一グループからの出走、21.717秒タイムをマークし総合22位に付けた。
午前中のプラクティスセッションでは、ピットロードでスピード違反をするドライバーが続出、この違反で10名のドライバーに対し合計13回のブラックフラッグが降られた。