インフィネオン、そして先週末のボルティモアと怒涛のロード、ストリート・コース連戦が終わり、ふと気がつけば日本にいますよ。約4ヵ月ぶりの日本となりましたが、いや、まだまだ暑いですね〜。日本の夏を恋しがっていた僕にとってはね、この肌にまとわりつくような蒸し暑さ、嫌いじゃないです。むしろウエルカムプラザ青山。。。
今の東京の暑さを表現するとしたらね、どんなくだらない駄洒落でも思いついたら言わなくては気がすまない僕のような人が、声を大にしていいたくなるあの駄洒落、そう“残暑が厳しいざんしょ”という言葉がぴったりと当てはまる時期ではないでしょうか。
ともあれ、8月は何かと忙しくfrom USをほぼ1ヶ月もサボっていたのに気づいたんでね、いろいろとストックしてあるネタ(和食進化論など)をお伝えするよりも、先週末ホンダ本社のウエルカムプラザ青山で行われた佐藤琢磨選手の壮行会の模様をお知らせしましょう。インディジャパン直前だし、US RACING的にもいいんじゃないかと思ったので、やっと書いている次第です。はい。
さて、9月10日(土曜日)の午前10時から受付入場開始となった会場に午前10時過ぎに到着したのですが、ウエルカムプラザ青山の前にはすでに多くのファンが集まっていました。関係者の話では限定の整理券をもらうために、早い人だと金曜日の深夜(!)から並んでいたようですよ。凄いですね〜。
入場が始まるとファンの皆さんはディスプレーされた琢磨選手のマシンを鑑賞しつつ、会場に用意された琢磨選手と参戦が決定した武藤英紀選手への応援メッセージボードに、心のこもった思いおもいの言葉を書いていました。
開演時間が近づくにつれ、会場の席は徐々に埋まっていきます。午前11時になり司会進行の挨拶の後、司会の方が「それではお呼びしましょう! 佐藤琢磨選手です!!」といって琢磨選手がステージに現れるとね、待ってましたといわんばかりに凄い拍手の嵐が発生し、それにこたえるように手を振りながら笑顔でステージの中央に琢磨選手が向かっていきました。
挨拶が終わって席に着くと、司会のお二人と琢磨選手によって今シーズンを振り返った内容の軽快なトークが始まりましたよ。ブラジルでのチーム戦略ミスで初優勝を逃して悔しかったことや、日本人初のポールポジションを獲得してうれしかったことなどをね、当時の状況を振り返りつつ話していました。また、チームメイトのTKのことや、今だからいえるようなレース現場での面白話など、冗談をおりまぜてファンに伝える琢磨選手のトークのうまさにはね、毎度、感心しますよ。
インディ・ジャパンへの参戦が決まったものの、今シーズン参戦している全日本GT選手権のレースと重なったため、壮行会に来ることができなかった武藤選手からは、ビデオレターが届いていました。武藤選手もバタバタと忙しそうですが、ビデオに映っている姿を見る限りでは、元気そうです。久しぶりに現場で会えるのが、ほんと楽しみですね。
急遽、設けられた質問コーナーではダニカ・パトリックに関してや、ハンドルの特性に関してマニアックな質問をされているファンの方がいましてね。琢磨選手も「こちらに(壇上席)もうひとつ席を用意して話しましょうか」なんていうくらいでしたから。会場にこられた皆さんは、このようなめったにないチャンスを活かして、いろいろと質問していました。
抽選コーナーではみんな喉から手が出るほど欲しがるような、非売品のサイン入りのシャツなどが用意されてね、それらのシャツを当選された方々は、本当にとても喜んでいましたよ。インディジャパンに着てくるのかな? そんなわけないか。大切に保管するでしょうね。
壮行会も終盤となり、琢磨選手を中心にファンとの恒例の合同フォトセ・ッションが行われましたよ。こうやって改めて写真を見ると、そのファンの中にアメリカのレース場でも見かけたことがある方々を発見することができました。
最後に握手会が行われ、会場に集まった300人の方々と握手をして、パワーをもらった琢磨選手。ファンの期待はもちろん、多くの思いが直接伝わり、インディジャパン・ファイナルに向けて更なるパワーをもらえることができたのではないでしょうか。
無事壮行会も終了し、多くのファンに見送られてステージをあとにした琢磨選手。モテギではきっとファンの期待にこたえてくれる走りを、見せてくれるでしょう!