Hiroyuki Saito

スイス旅情 −エーデルワイス・レストランのフォンデュ−

17日間のインディアナポリス滞在も終わり、やっとカリフォルニア州トーランスに戻ってきました。と、思ったら今はもうミルウォーキーにいます。

“Month Of May”勝手に略して“MOM”の期間にずっとインディアナポリスに居たわけではありませんが、ポールデイ前日から現地に入ってレース終了まで滞在したのは初めてでした。長いようで早かったとよく言いますが、どちらかというと長かったですよ。

画像

レースに関してはカストロネベスがインディ500で3回目の優勝を飾り、恒例の“フェンス登り”を見ることができました。皆さんもご存知のとおり、パフォーマーのカストロネベスは感情が顔にすぐ出るタイプです。ビクトリー・レーンでは泣いたり笑ったりと忙しかったのですが、とても良い表情を撮影することができましたよ。

画像

そんな表彰台でちょっと気になったのは、カストロネベスがミルクをあまり飲まなかったことですね。ゴクゴクと飲んだらいいのに(これが撮影の重要なポイントですから)、2口くらいちょこっと飲んだら、すぐにうりゃーって頭からかぶっていました。ミルクが苦手なのでしょうか? そう簡単に飲めるミルクではないんだから、ちょっと今はきついなって感じでも、口からこぼすくらいの勢いでぐびぐびといってほしかったです。はい。

さてー、近況はこれくらいにして、いよいよ終焉を迎えようとしているスイス旅情の続きをお伝えしますよ! 

−喰い探訪!万才 エーデルワイス・レストランのフォンデュ−

オートショーでいつもいろいろとお世話になっているKさんと会場で合流することに成功し、その日の仕事もなんとか片付いたので、ホテルに戻ってからダウンタウンへと向かいました。目的はもちろん、本場スイスのフォンデュです。

画像

ジュネーブでは有名だというそのレストンランはエーデルワイス・ホテルの1階にありました。お店に入ってみると店内は賑わっており、ヨーロッパを感じさせる雰囲気はなんか心を弾ませながらも和ませます。

画像

早速、地元のビールを頼むと若いウエイターが持ってきてくれました。若干狭いテーブルにビール瓶が置かれたのですが、そのビールを誤ってウエイターが倒してしまい、グラスではなく僕に結構な量のビールが注がれてしまいました。ビールを浴びるように飲むのは好きですが、実際に浴びるのはそのような心の準備とシャワーに着替えがなければ好んで浴びません。

なんてっこたいと、その場にあったペーパーのナプキンでジャケットやパンツを拭いていると、ビールを倒したウエイターは、倒れたときに軽く謝ってあとは換わりのビールとハンドタオルを持ってきただけで、何事もなかったかのような振る舞いです……。

悪かったという意識があまりないのでしょうか。倒れちゃったんだから仕方ないって思っているのか、誠意というのが無いんですね。これが高そうなスーツなどを着ているヨーロッパの人だったら対応が違うんだろうなって思いながらも、財布はスラれるし、ビールはかけられるしで、ほんと今日は散々だなってなんか苦いスイス・ビールでの乾杯となりましたよ。

まぁ、気を取り直して、メニューを読むといろいろな種類のフォンデュがあります。実はチーズ・フォンデュもいいけど、フォンデュ・シノワという洋風のシャブシャブ(煮立てたブイヨンに野菜や肉を浸して食べる)みたいなのがあって、それもお勧めだという事前情報がありました。ぜひそれが食べたいなと思っていたのですが、またまた僕の理解力の問題か本当に無いのか、それらしき料理が見当たりません。

画像

仕様が無いのでフォンデュのコーナーに発見したビーフっていうのを頼んでみました。すると出てきたのがこれ。生の牛肉のブロックと4種類のソースです。この肉を熱しられた油のポットに入れ、揚げてからソースにつけて食べるようです。

画像

食べ方はシャブシャブに通じるものがあります。肉を串に刺して油のポットに入れるのですが、どれくらい待つのかが良く分かりませんよ。ちょくちょく様子を見ながら出し入れをするのですが、肉の外側は思ったより早く焼き上がっています。

画像

ソースにつけて食べてみると、肉のブロックだけに中まで火が通るのをブロックしたんじゃねぇの? ってな感じで、まだレアレアでした。次からは油に入れておく時間を長めにし、4種類のソースを堪能しましたよ。

この料理に関してはシンプルなだけにもっと肉本来のうまさと揚げる油の良さが大事になるんだと思います。そういう意味で素材としてとても美味しいかったのですが、もうちょっと塩コショウでの味付けがほしいなと。あ、これは自分でするのか。ちょっとかわったシャブシャブって感じでしたが、僕の味付け、そして揚げ具合が下手だったということで星★★★☆☆です。

画像

一方、本場のチーズ・フォンデュに関しては、Kさんが頼んだのを少しだけ頂きました。とろけたチーズに溶けた白ワインが口の中でもわって感じで広がり、とても濃厚な味がしましたよ。チーズ・フォンデュ、俺はあまり量が食べられないなって、本場スイスで改めて確信しました。

画像

実はこのエーデルワイス・レストラン、料理だけが自慢じゃないんです。店内ではスイスの民俗音楽が演奏されていたんですね……。またまた引っ張ってしまうスイス旅情(本当に次が最後の予定にしておきます)、次回はその宴をお伝えしますよ。