Hiroyuki Saito

SUMO ROLL

気がつけば今週末でインディカー・シリーズもチャンピオンシップの最終戦です。前回同様コラムの書き出しがこの“気がつけば”って言うのもどうかと思いますが、シリーズも終わるのでもう当分使わないでしょう。今回でこの書き出しも終わりってことで勘弁してください。いや、また忘れて使うな……。
さて、デトロイトのレースが終わり、いったんカリフォルニアはトーランスに戻ってきました。最終戦シカゴに行くまでの間、僕と日本から出張でやってきたUS RACINGのスタッフ、川合くんとトーランスから北に車で1時間ほどのHPD(ホンダ・パフォーマンス・ディベロップメント)へ取材に行ってきました。
その内容はスペシャル企画として後日アップしますのでお楽しみということで、今回はそのHPDに行く途中でランチしたジャパニーズ・レストランのことをお伝えしますよ。
そのジャパニーズ・レストランはアメリカにはよくある名前のお店でした。フジ、ニンジャ、ゲイシャ、カブキ、トウキョウといった日本を象徴するネーミングですね。この中に行った店舗名があるのですが、それは内緒です。
以前、この辺に来たときにたまたま発見し、初めて入ったこのお店。ちらし鮨を頼むと、通常は器に盛り付けられてくるものですが、平べったいお皿にご飯が盛られ、その上に切り身達がのせられてきたのです。しかもちらし鮨なのに海老の天ぷらまでが添えられてきました。まぁ、味はそれなりだったので、ぜひ、日本から着た川合くんにアメリカで間違った伝わり方をしているジャパニーズ・フードを体験させなければと寄ったのでした。
お店に入ると威勢のいい声で「いらっしゃい!!」と言われますが、韓国系のお店の人との会話は基本的に英語です。席に案内され、もちろんちらし鮨を頼もうと思ったのですが、川合くんが頼んだので僕はやめました。だって、以前いただいているのですから、他のもっと無難なものを頼まないとなって。しかし、それが間違いだったとは、このとき知る由もありませんでした。
早速、メニューを見ると巻物系に日本の地名がついているロールがたくさんあります。NIPPON