Hiroyuki Saito

いよいよ開幕チャンプ・カー・シリーズ。今年の注目はルーキー・ドライバー?!

アメリカに来てあっという間に2週間が過ぎました。日本からホームステッドに直接入り、開幕戦を終えてから一旦LAの事務所に行き、再びフロリダ州にとんぼ返り。第2戦セント・ピータースバーグの取材を終えて現在LAにいる次第です。そして今週末はいよいよチャンプ・カーの開幕戦がロングビーチで開催されます。

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3月上旬に行われたインディ・カーのホームステッドでのオープンテスト終了後、開幕戦に参戦台数が何台になるのかと思っていましたが、蓋を空けてみればエントリー台数は20台となりました。昨年に比べると2台少なっていますが、20台も揃ってよかったという印象です。オーバルのレースですので、20台を切るとさすがに寂しくなりますよね。
一方、今週末開幕されるチャンプ・カーに関しては昨年の開幕戦より1台少ない18台が現時点で今回のロング・ビーチにエントリーしています。チャンプ・カーに関しては毎年開幕戦に18台になるかどうかといった心配がつきませんが、今年も何とか揃ったという印象が正直なところです。
いま、巷ではインディ・カー、チャンプ・カーの合併する話が出ています。確かに二つのシリーズが一つになれば、単純に38台もの参戦台数になります。そうなるとちょっと多すぎますが、参戦台数が少なくて心配するよりはいいですよね。いい加減、合併すれば毎年開幕戦で、参戦台数の心配をすることをしなくて済むのですが、これまでの過程を考えてもそう簡単に話しは進まないでしょう。

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チャンプ・カーは今年6人のルーキードライバーが開幕戦にエントリーしています。もちろん注目はイギリス人女性ドライバーのキャサリン・レッグです。昨年トヨタ・アトランティック・シリーズに参戦し3度の優勝を飾ったドライバーです。現在インディ・カーに参戦しているダニカ・パトリックもアトランティック・シリーズ出身のドライバーですが、彼女はインディ・カー・シリーズの道を選びました。レッグがレギュラードライバーとしてチャンプ・カーに参戦することになり、今後はなにかとダニカと比較されることになりそうです。お互いに結果で示すことになるのでしょうが、いろいろと大変なことになるのでしょうね。
また、元F1ドライバーのアントニオ・ピッゾニアがロケット・スポーツから参戦します。こちらもどれだけのパフォーマンスを発揮できるかに見ものです。アトランティック・シリーズの昨年のチャンピオン、チャールズ・ツボルスマンは、マイ‐ジャック・コンクエストから参戦します。昨年メキシコ・シティで行われたチャンプ・カーの最終戦に参戦しているので、ちょっとアドバンテージがありますね。
そのほかにもヤン・へイレン、ダン・クラーク、ウィル・パワーの3人のルーキーがエントリー。2年連続チャンピオンのセバスチャン・ボーデイを筆頭にベテランドライバーたちの戦いも気になるところですが、今年のチャンプ・カーはルーキーにも注目していきたいです。