エアロキットが導入されて迎えた初めてのレース、第1戦セント・ピーターズバーグの初日。第1プラクティスでトップに立ったのは昨年のウィナーで、2014年のチャンピオンに輝いたW.パワーでした。昨年のポール・ポジションだった佐藤琢磨の1分1秒8668秒を更新する1分1秒4706を記録。ここで2010年から4年連続ポールを獲得しているパワーが、今年も最有力候補と言えそうです。
「かなり簡単にいったね。基本的なセットアップで走りだし、まずシボレーのエアロキットを理解することからスタートしたんだけど、彼らのデザインと開発が適切であることが明確になった」と語ったパワー。「このキットは強烈なダウンフォースがありながらドラッグ(抵抗)が少なく、トラックにピタッとへばりついているよ。シーズンが続くうちに、勝利への理解が深まっていくのは明らかだ」
2位は0.2287秒差でファン・パブロ・モントーヤ、3位はモントーヤと0.0004秒差のエリオ・カストロネベスが入り、チーム・ペンスキーの3台がトップ3を占めました。4位はスコット・ディクソン、5位セバスチャン・ブルデイと上位5台のシボレー勢が昨年のポール・タイムを更新。6位は佐藤琢磨のチームメートであるジャック・ホークスワースがホンダ最上位になりました。
昨年のポールシッター、佐藤琢磨は1分2秒1274で初日12位スタート。ホンダ勢の中では3番手、トップのパワーとは0.6565秒差です。「今年は新しいクルマになって、冬のテストが十分にできなかったので、このような状態だろうということで、現地で合わせ込むことになっていました。車高やスプリングなど、2台で手分けしてやっていたんですが、その割にはかなりいい状態で第1セッションを終え、手ごたえを感じています」と琢磨は笑顔で語っています。
16時15分からスタート予定だった第2プラクティスは雨で中止となり、第1プラクティスが初日のタイムとなりました。全24台中19台が1秒以内に入った今回。今年初めてレッド・タイヤを履く予選で、どのぐらいのタイム・アップが実現するのか、注目していきたいと思います。
●第1プラクティス・リザルト
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