今シーズン初めてのショート・オーバルとなるアイオワで、スコット・ディクソンが今季初ポール・ポジションを獲得し、今年9人目のポール・ウィナーに輝きました。2011年に佐藤琢磨が日本人初ポールとともに記録した2周平均のコースレコード、180.375mphを6マイル近く上回る186.256mphをマーク。毎年必ず1回はポールを獲得しているディクソン、このアイオワでは2007年の初開催以来で、通算では21回目となります。
2位は185.891mphを記録したトニー・カナーンで、チップ・ガナッシ・レーシングがフロントローを独占。前戦ポコノのペンスキー(モントーヤ&パワー)に続き、今回もチームメート同士が最前列に並びます。3位はエリオ・カストロネベス、4位はライアン・ブリスコーでシボレーがトップ4、2列目までを占めました。ホンダ最上位は前回のポコノ決勝同様カルロス・ムニョスで5位、トップ10では他にマルコ・アンドレッティ(8位)のみです。
3年前にここで初ポールを獲得していた琢磨は、最初のプラクティスでリア・サスペンションのトラブルに見舞われ、計9周の走行で19位に終わりました。このセッションが雷雨によって15分で終了したため、次の予選と最終プラクティスが入れ替わり、14時47分からプラクティス開始。朝に179.333mphを記録していた琢磨は183.860mphまでスピードをアップして4位に入ったものの、注目の予選は183.089mphで16位に終わりました。
「(4位の)プラクティスの時点でもフラット(全開)では回り切れず、クルマの動きが不安定になるところが気になっていました」とプラクティスから振り返った琢磨。「予選はニュータイヤのフレッシュ・ラバーに乗って、行けるところまで行くぞという感じだったんですが、うまく詰め切れていない感じでした。4コーナーはアンダーステアがきつく、2コーナーのバンプを超えた時の動きがすごく不安定で、どこに飛んでいくか分からないぐらい、厳しかったです」
本来は予選終了後に最後のプラクティスが行われる予定でしたが、悪天候のために最終プラクティスが予選前に移動した今回。コース上で決勝前の最後の調整を行えないまま、全車が明日のナイト・レースに臨みます。今季初のショートオーバルの栄冠は、いったい誰の手に?
●予選リザルト
●初日ハイライト映像