INDY CAR

フランキッティが第6戦デトロイトで今季2度目のポール、佐藤琢磨は7番グリッドスタート

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第6戦と第7戦のダブルヘッダーとなるデトロイト。1時間15分のプラクティスを経て、いつものノックアウト方式で行われた第6戦の予選は、ダリオ・フランキッティがポール・ポジションを獲得しました。今回が8回目のデトロイトとなるフランキッティですが、99年のウィナーは意外にもここで初めての予選トップ。通算31回目のポールとなったものの、インディ500で未承認のエンジン交換によるペナルティで10グリッド降格し、11番グリッドからのスタートとなります。
 

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第1プラクティス中に壁に接触したフランキッティは、なんと最下位でした。「ターゲット・ボーイズ(チーム・クルー)に感謝しているよ」とフランキッティ。「朝のプラクティスでは4周しか走れなかったんだ。予選はレインからドライへとコンディションが変わる中で、エンジニアリング・グループもよくやってくれたと思う。確かに10スポットのグリッド・ペナルティはあるけど、インディ500はきつかったから、このポールは素晴らしいよ」
 

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予選2位を獲得し、予選1位のフランキッティが降格となったため、明日はポールからスタートすることになったEJビソ。「とても興奮したよ・インディカーでの初ポールだからね」と語ったビソ。サンパウロの予選2位といい、アンドレッティ・オートスポーツ入りした今年は目覚しい活躍を見せています。シボレー勢のトップですね。
 

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ロング・ビーチにスポット参戦したマイク・コンウェイは、今回デイル・コイン・レーシングから再びスポットで登場したのですが、ロング・ビーチ同様今回もファスト・シックス入り。みごと予選3位を獲得しました。スポットでこれだけの結果を残しているだけに、オーバル以外はフルに参戦したいところでしょう。
 

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今回は他に、自己ベストの予選4位を獲得したジェイムズ・ジェイクス、予選5位はファスト6で唯一のアメリカ人、ライアン・ハンター−レイが入り、予選6位にはプラクティスでトップだったアレックス・タグリアーニといった顔ぶれです。シボレーの地元でホンダがポールを獲得し、トップ10中7台も入りました。
 

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朝のプラクティスで1分19秒1403のタイムを出し、10位となった佐藤琢磨。予選の第1ラウンドではウェットのなか第2グループのトップ・タイムをマークし、ファスト・シックス入りの期待が膨らんだ中で第2ラウンドへ突入しました。しかし開始から4分でエリオ・カストロネベスがスピンし、オフィシャルはローカル・イエローを出したまま予選は継続していたのですが、琢磨がアタックをし始めた残り2分で突如赤旗を提示。オフィシャルの不可解な行動によって結局琢磨は予選8位となり、明日はフランキッティの降格で7番グリッドからのスタートとなります。
 

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「非常にタイミングが悪かったですね」と予選を振り返る琢磨。「どんどん乾き始めていたので、最初はユーズドのブラックで出て行ってドライで走れることを確認してからピットに戻り、新品のレッドタイヤに交換しました。しかしウォームアップでクルマが一台3コーナーで止まってしまい、レッドフラッグになるかと思ったら、ローカルイエローのまま続いていたので、前のクルマとの間隔をあけ、残り3分で出て行ったらその途中で赤旗になってしまいました。クルマがスピンした時点で僕はファスト6に入っていたので、その時点で赤旗だったら上に行けたし、ローカルイエローのままでもタイムを出すことができたので、ファスト6には行けたと思います。ちょっと不可解なセッション途中の赤旗となってしまったので、残念でした」
 

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インディ500に続き、今回もピットにはAJフォイト御大が来ていました。予選終了後、納得いかないオフィシャルの行動に琢磨が少しいらだっていたのを察したのか、「俺のキャップと交換すっか?」と御大はジョークを言いながら琢磨の頭をポンポンとたたいてましたよ。なんだかお爺ちゃんと孫って感じの雰囲気です。明日、ぜひとも御大を表彰台に乗せてほしいですね!
 
●第6戦予選リザルト

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●予選ハイライト映像

 
●第1プラクティス・リザルト

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●第1プラクティス・ハイライト映像