INDY CAR

オープンテスト最終日:パワーが貫禄の走りでトップを維持、佐藤琢磨は7位で開幕へ

画像

二日間の全日程を終了し、トップだったのはまたもW.パワーでした。昨日記録したトップタイム、1分7秒8625から0.7296秒も縮め、1分7秒1329をマーク。昨年の予選第1ラウンドで自ら記録したコースレコード、1分9秒8529から数えると、実に2.72秒も短縮したことになります。昨年は予選9位から怒涛の追い上げを見せ、みごと2連覇を達成したパワー。今年もポール・ポジションが必要ないぐらい、速いざんす。シェー!
 

画像

全セッションでトップだったパワーは「今回のスプリングトレーニングはいいスタートになったね。ここでレースをしに戻って来る時のために、いくつかいいものを手に入れることができたよ」と余裕のコメント。「最初から最後まで驚くほど接近したセッションだったし、いったいどれだけクルマが速くなるんだって感じだった」と本人もこれだけのタイムアップが信じられない様子でしたね。3年連続ランキング2位の彼、今年こそ最終戦までパワーが持続しますように…、ね。
 

画像

総合2位はセッションの途中でトップにいても、必ず最後にパワーにトップを奪われてしまったJ.ヒンチクリフ。パワーとの差はわずか0.2510秒でした。「問題はこれだけオフシーズンが長いと、エンジニアがクレージーなアイデアをどんどん思いついて、それを3日でやろうとするんだよね」とヒンチ。パワーにはやられっぱなしでしたが、同じチームのチャンピオンよりも上だったので、いいんでねぇのってことで。
 

画像

ホンダ勢最上位はこの人、J.ウィルソンでした。弟が同じチームで走り始めただけに、あんちゃんとしては負げるわけにはいがねっちゃってことで、最後にどーんと上位へやってきました。ヒンチクリフにあと0.1157秒差でしたね。何が嬉しいかって、彼もそうですがデイル・コイン・レーシングが3位っていうのがたまりませんよ、わはははは!(大笑い)
 

画像

第3プラクティスで2位だったT.カナーンが総合で4位となりました。インディ界でも指折りのマッチョである彼、あのでかっ鼻といい、ただでさえワイルドな彼のマシンはご覧のシマシマ模様に。なんだか動物を連想させるようなアニマルチックな柄ですね。昨日はチームメートのシモーナが上だったので、今ごろホっとしてるかも?
 

画像

総合5位に入ったのは、第3プラクティスで4位だった昨年のチャンピオン、R.ハンター-レイでした。年末に子供も生まれ、お父さんになった彼。なんだか少し貫禄がついたような気もしますね。左は武藤英紀選手のエンジニアだったレイ・ゴスリン、武藤選手もあのまま続けることができればなぁ…
 

画像

6番目にやっと出てきたチップ・ガナッシ・レーシングの1台、S.ディクソンです。相棒のD.フランキッティは15位と、なんだかいつものガナッシらしくありませんが、たまにはいいでしょう。このバーバーで3年連続2位の彼、レースではまた速くなるんだろうな、きっと。
 

画像

で、総合7位となったのが佐藤琢磨ですよ、みなさん。最後の第4プラクティス終了間際にポポーンと5番手まで上がり、もう興奮したのなんの。それまでずっと15番手以下でしたし、今回はきつそうだなーって雰囲気でしたからね。「昨日より走ってテストプログラムも進んだんですが、かなり苦労したというか、思ったようにセッティングは進みませんでした。最終的には、ベースラインまで戻ったときに、ラップタイムを上げられたので良かったのですが、宿題もいっぱいあります」と最終日を振り返った琢磨。5番手を喜ぶというより、露呈した問題をすぐに克服したいという気持ちのほうが強いようです。トップとは0.6205秒差、ガナッシのクルマのすぐ後ろにAJフォイトがいるんですよ、奥さん!
 

画像

おフランスの二人がチームメートとなったシュミット。ちょっとややこしいのですが、シュミット・ハミルトンHPモータースポーツのS.パジノウが10位で、シュミット・ピーターソン・モータースポーツのT.ボーティエがルーキー最速の13位となりました。パジノウは先輩としての威厳を保つことができて良かったざーんす。
 

画像

こちらはレイホール・レターマン・ラニガン入りを決めたJ.ジェイクスで、昨日はコンウェイがこのクルマをドライブして4位でしたね。今日のジェイクスは11位だったのですが、昨年までいたコインが3番手と、彼自身が一番ビックリしてるかも。どえりゃーコイン…
 

画像

10月で40歳になるA.タグリアーニ、まだまだ現役バリバリの彼は14位でした。「あーに見てんだよー」ってな感じで、なんだかちょいワルオヤジって雰囲気ですが、気になったのは胸元のMマーク。やった、モスバーガーだ!アメリカで食えるのか?ってヌカ喜びしたのですが、よく見たらオイル屋さんでした。http://www.millersoils.co.uk/ ヌル喜びってやつで。(あ、すべっちゃった?)
 

画像

15位はタグリアーニより5ヶ月早く生まれているD.フランキッティ。毎年インディ500の期間に誕生日(5月19日)を迎え、73年生まれなので今年一番早く40歳に突入しますよ。そう、彼が最年長さんです。奥さんのアシュレイ・ジャッドと離婚した原因は、D.ウェルドンの事故で彼女が怖くなったとも言われてますね。インディ500で4勝目を狙うというダリオ、やったらんかい!
 

画像

昨日、ビアちゃんことA.ベアトリスのクルマが黄色だと書きましたが、16位のO.セルビアのクルマはこんな感じ。MECUM(メカム)はクルマやバイクをメインに扱うオークションで、最近はクラッシックカーの売買が盛況のようですね。さすらいのピンチヒッター、セルビアもオークションでシートを手に入れたとか(嘘です。すみません)
 

画像

オフシーズンのオフィシャルビデオでなかなかの芸人っぷりを見せてくれたJ.ニューガーデン。オーディオメーカーのKlipsch(クリプシュ)が付いてよかったですね。でもインディ500だけはケイン・コスギのCMでも有名な不動産屋さん、センチュリー21のスポンサーで、21番で走る噂もありますよ。「見つかるー見つかるー、スポンサーが見つかるー…」
 

画像

黄色いシリーズ第2弾はカーナンバー15、レイホール・レターマン・ラニガンのG.レイホールです。チームのエース格ともいうべき息子は、午前中のエンジン・トラブルで第4プラクティスを走れず、チームの中で最下位の24位でした。このMIDAS(マイダス、ミダスとか色々言い方ありますね)はクルマの修理屋さんで、アメリカだけでなくカナダも合わせて2300以上の支店があるそうで、すぐに近くの工場に持っていったものの間に合わなかったとか(すみません、また嘘です)
 

画像

はい、今日の最後はジャスティン(ビーバーじゃねぇよ)の弟、ステファン(ヨハンソンじゃねぇよ)です。兄貴と同じでノッポさんの彼、宮城のカメラマン兄弟とは天と地ほどの差があります。今回は28位と最下位でしたが、がんばってあんちゃんにプレッシャーを与えてくれたまえ。兄弟チーム、応援してますよ!
 
はい、ということでいよいよ来週、2013年インディカー・シリーズ開幕でーす!
 
●プラクティス総合リザルト

画像


●第4プラクティス・リザルト

画像


●第3プラクティス・リザルト

画像