昨年の予選第1ラウンドでコースレコードの1分9秒8529をマークしていたW.パワーのスピードを、なんと25人が上回った今回。しかし相変わらずトップはパワー本人で、1分7秒8625をマークしました。2秒ものタイムアップが実現した要因として、コースの路面改修やファイアストン・タイヤの新コンパウンド、そして気温の低さがターボ・エンジンにとって好条件だったとか。「路面と繋がっているみたいで、このクルマでこれほど速いと感じたことはなかったよ」とパワー。2位はチームメートで昨年のポール、H.カストロネベス。彼は初年度の勝者で、この2年はパワーが連勝とこのコースはペンスキーの独壇場です。当然のワンツー?
3位になったのはJ.ヒンチクリフで、彼までが7秒台に入っています。ヒンチクリフは昨年のレースで予選2位、初めてのフロント・ロー獲得でしたね。シボレー・エンジンがトップ3を占め、6台がトップ10入りするなど、好調な滑り出しを見せています。
ホンダ勢のトップがM.コンウェイで、4位。今季はレイホール・レターマン・ラニガン・レーシングからロング・ビーチだけに参戦することが発表されているのですが、スポット参戦というのが残念。彼のテストは今日までで、明日はJ.ジェイクスがドライブします。
KVレーシングからアンドレッティ・オートスポーツ移籍を決めたEJビソ。あっちこっちに「チーム・ベネズエラ」のロゴが見えますが、これまで彼を支援していたチャベス大統領が死去したことで、今後微妙な立場になってくるかも? 今回5位に入って、母国愛もしっかりとアピールしてました。
チャンピオン獲得の後のオフシーズン、ベネズエラの国営石油公社PDVSAもやってきて、ほくほくのマイケル。また一回り大きくなったような…?
6位はシモーナちゃんですよ。昨年ロータスで散々な目に遭った彼女は、KVレーシングにやってきた途端、大先輩のTKよりも上に。今年はこの勢いで去年の鬱憤を晴らしてほしいです。
カーナンバー1がまぶしい昨年のチャンピオン、R.ハンター-レイは今回11位でした。よく見ると1の中に28も小さく書いてあったりして。今年1年「アメリカ人チャンピオン」と言われ続けるんでしょうね。プレッシャーに負けずがんばってほしいです!
ペンスキーの3台目となるA.J.オールメンディンガーは、IZODのカラーリングでこことインディ500へのスポット参戦が決まっています。IZODのCM撮影のためか、前回のセブリングの時とは違うカラーのヘルメットになりましたよ。
午前中にトラブルで1周しか走行できなかった佐藤琢磨は、午後になってやっと走行開始。32周を走ってトップから0.8252秒差だったものの、結局19位でした。「コースは昨年よりもかなり速くなっているので、いくつか新しいセットアップを探し出さなければならなかったです。若干進歩しましたが、問題があったために予定どおりにはいきませんでした。明日はうまくいってほしいですね」と佐藤琢磨。昨年はエンジン・トラブルだっただけに、問題はここですべて出し切ってほしいものです。
A.ベアトリスがデイル・コイン・レーシングから出走して26位。ハンター-レイ以外にO.セルビアやG.レイホール、そしてこのベアトリスのマシンも黄色で、今年の流行ですかね。遠くからだったら、なかなか見分けがつかないかもしれません。
快晴となったものの気温10度以下だったため、45分遅れでスタートした初日。20位のJ.ウィルソンまでが1秒以内に入り、トップ10に8チームが入るなど、今年も相変わらずインディカーは接戦です。二日目のライブタイミングは今晩0時〜2時、2:45時〜7時の予定なので、ぜひご覧ください!
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