75周中70周もリードする圧勝で、2戦連続のポールトゥウィンを達成したパワー。昨年の5勝を上回る今季6勝目、通算15勝目を記録しました。フランキッティが2戦連続4位となったことで、26あった二人の差が5ポイントまで短縮。インディ・ジャパンで逆転か?
「今年一番きついレースだったよ」と振り返るパワー。「ただただ疲れた。でもチャンピオンシップの走りだった。すべてを出し切って、信じられないようなリザルトを手に入れたね。自分のベストレースのひとつであり、ほんとうに必要なものに我々は近づいている」
今季3度目の表彰台となる2位のセルビアは、予選14位からのスタートとなった今回、13周目という早い段階で最初のピットへ。多重クラッシュなどでコーションが長引いたのが幸いし、43周目のピット以降最後まで走ることに成功。ランキング4位をキープです。
3位は決勝前のウォームアップでブレーキトラブルによる大クラッシュに見舞われたカナーンでした。マシン変更のため最後列27番スタートとなった今回、セルビアと同様の作戦をとり、多重クラッシュもうまく潜り抜けてジャンプアップ。ランキング5位に復帰です。
第8戦アイオワでランキングトップとなり、第11戦ミド-オハイオ終了時点で62ポイント差までパワーを引き離していたフランキッティ。昨年と違い、追われる立場となった彼は、本調子が戻ってきたパワーの勢いを止められずに2戦連続4位。とうとう5点差に。
37周目の再スタート後、ターン3で発生した多重クラッシュ。ブリスコーが強引にハンターレイのインに入って接触し、スピンさせたのをきっかけに12台がその場でストップしました。ブリスコーは「ハンターレイがブロックしてきたから」と語るも当然ペナルティ。
ウォームアップのクラッシュでマシンを換えたカナーンとカストロネベスが最後列に入り、26番グリッドからスタートした佐藤琢磨。15番手走行中に多重クラッシュに巻き込まれ、ピットでフロントウィング交換して18番手から49周目の再スタートに臨みました。
レッドタイヤで猛スパートをかけた琢磨は、64周目に6番手まで大躍進します。前のディクソンにも追いついた残り5周、トップ5フィニッシュが見えていた中で壁に接触。ハンドリングが悪化してターン3を曲がりきれずにストップし、最終的に18位となりました。
多重クラッシュに巻き込まれた時の様子や、18番手から6番手までの追い上げ、最後のアクシデントなどを語る佐藤琢磨の現地インタビューを収録したロジャー安川レポートは、明日アップしますのでお楽しみに!
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